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換気のちょっと気をつけたいところ
皆様こんにちは設計の上野です。
前回は換気について例えましたが
今回はさらに換気のちょっと気をつけたいところを例えたいと思います。
換気の目的は室内の汚れた空気を外部の新鮮な空気と取り換えたり薄めたりすることです。
住宅の換気システムは設計士が計画してくれると思いますが、
実は新鮮な空気を外から取り入れて汚れた空気を外に出すのは意外と難しいのです。
例えば扇風機の風はすぐ前でいると風が当たって気持ちいいとします。
でも遠くに離れていくとだんだんと風が届かなくなりさっきの気持ちよさはどこへ?
さらに扇風機の後ろ側は近くでも風をほぼ感じませんよね?
強にして目の前の物が吹き飛ばされても後ろ側はなんともないですよね?
扇風機の風と換気の仕組みは違うのですが、共通するのは空気を思い通りに動かすのは難しいということです。
住宅の換気の仕組みはいくつか種類があり、
①汚れた空気を外に出す換気扇と綺麗な空気を自然と穴から入れる自然給気の組み合わせ(これを3種換気と言います)と
②汚れた空気を外に出す換気扇と綺麗な空気を取り入れる換気扇の組み合わせ(これを1種換気と言います)が主にあります。
実はどちらも気密性能が大事になってきます。
建築士は空気の通り道を計画しています。
綺麗な空気をそこからいれて汚れた空気をあそこから出そうと考えていてもその途中に隙間や窓が開いているとそこから逃げてしまいますし、
寒いからと言って給気口を塞いでしまっては空気をうまく動かすことができないところができてしまい空気だまりができたり、計画通りに換気が出来ていない状況が生まれてしまいます。
それが原因でカビや結露が起こるかもしれません。
なので快適に過ごすために基本は換気システムを正しく使用することと、場合によっては窓を開け空気の通り道を作り換気することに気を付けたいところです。
さて、ここで気になるのが換気をすると冬場はせっかく温めた空気を外の冷たい空気で冷ましてしまい寒いのでは?とか
もうすでに自然給気の風が隙間風の様で寒いのを経験しているし、などの疑問が湧いてきますよね?
そこで登場するのが熱交換システムになります。
次回はこの熱交換システムについて例えたいと思います。