ブログ
BLOG
断熱・気密・換気の三角関係 1/2回目
皆様こんにちは設計の上野です。
今日はあまり語られない断熱・気密・換気の関係性について例え話を交えて簡単に書いてみたいと思います。
最近では断熱性能と検索すると断熱等級5とか等級6・・・やG3やG2など断熱についての情報は多くみられます。
これは国のカーボンニュートラルへの取り組みや住宅性能関連の補助金基準が断熱等級を要求されるところにあると思いますが、
実は快適に暮らそうを思うと断熱以外に気密と換気もセットで考えた方が良いと私は思っています。
今日はその気密について例えてみたいと思います。
皆さんはこれから寒い冬になってくると暖かいコートやダウンジャケットなどを着られますか?
私はまずはセーターから始まって寒さが増してくると防風性のあるジャンバー(以降防寒着といいます)などを着ます。
さて、勘の良い方はもうお分かりでしょうか?
住宅で言うとセーターが断熱材で防寒着が気密(気密シートなど)です。
わりと分厚目のセーターを着ても北風がピューピュー吹いているとスカスカしてきて寒いですよね。
そこで防寒着を着るわけですが私はこの時、前のチャックはキッチリ閉める派です。
寒ければ寒いほど上までキッチリ閉めます。
そうなんです。防寒着を着ていても前が空いていれば風が入ってきて寒いんです。
これを住宅に置き換えると気密性能になります。
さあここまで来ると、気密性能が良い家とそうでもない家との違いが想像できたと思います!
いくら断熱性能にこだわってもそれだけでは勿体無いかもしれませんね。
もちろん違う考え方もあるのでこれしかないとはいいませんが、
私は断熱と気密をセットで考えています。
さて、次回は換気について例えてみたいと思います。
参考
断熱等級について(国土交通省pdf):https://www.mlit.go.jp/common/001585664.pdf
G2 G3などについてHEAT20(一般在担法人):http://www.heat20.jp/grade/#scenario