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断熱・気密・換気の三角関係 2/2回目

皆様こんにちは設計の上野です。
前回は気密について例えましたが今回は換気について例えたいと思います。

皆さんは雨ガッパを着たことがありますか?
ビニールやナイロン製のやつです。
あれを着てしばらくすると体から発散する汗や熱気で蒸れて不快ですよね。
着続けるとニオイもしてきます。
この状態を住宅に置き換えると気密がしっかりされたお家です。
でもこのままでは部屋の中は結露やカビやニオイに悩まされそうですね?
では、雨ガッパはどうでしょう?
雨ガッパに快適性を求めるとベンチレーション付きのものやゴアテックスなどの防風・防水・透湿素材のものなどがありますね。
最近では夏場の現場でカッパ素材にファンがついた空調服などもありますね。
さて、勘の良い方はもうお分かりでしょうか?
住宅で言うと雨ガッパは気密(気密シートなど)でベンチレーション、通気素材やファンが換気です。
雨ガッパは雨を通さないかわりに中から発生するニオイや湿気まで通しません。(湿気は透湿素材が解決してくれる場合もあると思いますが)
そうなんですこれは住宅も一緒で気密性能が上がると室内で発生するニオイや湿気または二酸化酸素などのガス類まで閉じ込めてしまいます。
暑さ寒さが快適でもこれでは不快ですよね。
さあここまで来ると換気の大切さが想像できたと思います!

いくら気密性能にこだわってもそれだけでは勿体無いかもしれませんね。
もちろん違う考え方もあるのでこれしかないとはいいませんが、
私は気密と換気をセットで考えています。

ここまでで断熱・気密・換気の密接な関係が想像できたと思います。
今回はこれでおしまいとします。

でも換気にはちょっと気をつけてくださいね。
次回は換気のちょっと気をつけたいところを例えたいと思います。